(企画) さだまさし曲の風景クイズ  年賀状編

年賀状で解答を募集しました、妄想白秋クイズの解答の報告をさせて頂きます。

これは正解と言えるものがあるわけではないので、どれもその方の想いが強く感じられて、白秋に関連する曲だと言えると思います。

年賀状 17通

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コメント欄  2通

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『白秋歌』(もう来る頃・・・)       3名・・・・・・白秋というのでまさにこの曲が浮かんだ方が多かったようです。
                              「白秋歌しか浮かびません。」   


『ぬけみち』(とこしへ)          2名・・・・「なんとなくですが「ぬけみち」が浮かびました。何の根拠もありませんが」



『愛の音』(美しき日本の面影)     3名・・・・・・・「検索すればするほどわかりません。最初に思った曲にします。」   



『さよなら橋』(美しき日本の面影)   2名・・・・・・・「偏見と独断です」 


『片恋』(予感)               1名


『風の篝火』(夢供養)           1名・・・・・これは2000年以後のアルバムではないので違うことにします。


『かささぎ』 (Mist)             1名

『恋文』(恋文)                1名・・・・・・・「なんとなくです。」



『悲しい螺旋』(美しき日本の面影)    4名・・・・・・「桐の花の先はこうなるのかな~と思いました。待っていたけれど女性は疲れ果ててしまったのでしょうか?


『春待峠』(夢百合草)            1名



『糸遊』 (もう来る頃・・・)          1名



『白雨』 (Mist)                1名


『風炎』 (日本架空説)            1名・・・・・「北原白秋についてあまり詳しくないので的外れな解答かもしれませんが、さださんの詩の中では好きな部類です。言葉がとても美しくて、自由飛行人さんも歌っておられますよね。」


『月の光』 (古くさい恋の唄ばかり)     1名・・・・・・ これは1996年ですから違いますね。


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『春待峠』 を選んだ方から長文のメールが届いています。
大作です!
何故『春待峠』と白秋が結びついたかという熱い想いと解説が綴られています。

私はこんな風にさだまさし作品を詳しく、読み取ったり感じたりしているわけではないので只々驚きました。

いつもさださんが仰っているように、どんな作品も生み出して世に出すという事は、自分の手元から嫁がせる様なものなので、その後受け取る人がどの様に感じ、共感したりまた反論を持ちどの様に解釈するかは自由なのです。
この方はこの様に深く深く解釈し、この作品を愛されているということだと思います。


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ちょっとフライングですが・・・明けましておめでとうございます。

北原白秋の妄想クイズ、
私の妄想は「春待峠」です。

白秋オマージュといえば「薔薇ノ木二薔薇ノ花咲ク」だけれど、2000年以降ではないしなあ・・・と思いながら白秋の歌集を繰っていたら、見つけました。「碓氷の春」を。

碓氷嶺の南おもてとなりにけりくだりつつ思ふ春のふかきを

もう私の頭の中では春待峠イコール碓氷峠です。
「あれは山古志村で書いた曲ですよ」という反論もありましょうが・・・、
ライナーノーツに「春待峠は架空の峠」と書かれていますから構わないでしょう。

碓氷峠の北面は、雪深く春まだ遅い長野県。
しかし、峠を越えた南面は既に春色濃い関東平野に向けて下っていく。
私は関東在住ですから「いつ春が来たか?」なんて全く意識しませんが、以前、日本海に面した雪深い土地に住んでいた時には、「春を待つ」という気持が身に沁みて分かりました。
雪国にとって、暗く寒い冬が終わった日、「春が来た!」という日、それは即ち雪が消えた日なんです。

白秋は、碓氷峠を関東に向かってゆっくり下りながら、一足一足、雪が薄れていくのを(春が深まっていくのを)感じている。

「春待峠」の舞台も雪深い里。
バスに乗って(おそらく雪のない都会へ)去っていく「君」を見送る語り手。
  また会えるかな きっと会えるね
  雪どけの頃に 必ず
彼にとって、「雪どけ」イコール「希望」なんですね。
彼は雪が消えるのを待つことで、「君」との恋の希望をつないでいる。

さださんがこの詩を書いた時、
山古志村から山をいくつも越えた先にある最後の峠、碓氷峠に思いを馳せ、碓氷峠を越えながら春の到来を歌った白秋に主人公の思いを仮託したのではないでしょうか?

「碓氷の春」は昔から知ってはいましたが、さださんの作品とリンク付けて考えたことはありませんでした。
きっかけを下さったままさんに心より感謝しています。

話は少々それますが・・・・
「春待峠」のモチーフになっているのは、「故郷」と「都会」との距離が恋愛を裂いてしまうという状況。
これは初期のさださんの作品に頻出していましたね。
「線香花火」「指定券」「最終案内」「風の篝火」「歳時記」「距離」「安曇野」などなど。

「春待峠」を最初に聴いた時、「おや、ずいぶん懐かしいモチーフだな・・」と思ったのを覚えていますが、改めて聴き直すと、初期の作品とは同じモチーフでもテーマが全く違いますね。
初期の諸作品では、都会と故郷との間にある地理的・心理的な距離に対する諦めのような感情が描かれていました。二人の関係はもう修復できないものとして表現されています。

しかし、「春待峠」は違う。
ここの主人公は、恋しい女性が去っていく場面でも、「最後の風を一人受け止め」たりしないし、指定券をちぎって「紙吹雪」のように撒き散らしたりしない。「言葉の糸を紡ぎながら別れの時を待ちつぶす」ようなことは絶対にしない。
彼は恋の終わりを知りながら、彼女を乗せたバスを走って追いかけ、手を振りながら声の限りに叫んでいます。
「強く願ったらいつか叶うかな」と思いながら。

このあたり、まさに21世紀のさださんの作品そのものですね。
強い夢は叶う!
かなり近いシチュエーションである「安曇野」の、諦念のような静かな愛情と比べると興味深いものがあります。

「春待峠」の主人公の「強く願ったらいつか叶うかな・・・」という祈りのような願いに対するさださんの優しくも力強い解答が、白秋の「碓氷の春」なのかもしれません。
だって、こんなに積もっていたって、雪は必ずいつかとけるんだから。
その先の峠の向こうには、もう春が来ているのだから。
だから、二人はまた会えるんだよ・・って。

今年の春も、もうすぐそこまで来ています。
素敵な一年になりますように。


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次は『糸遊』 を選んだ方の、解説です。

私にしてみれば意外な曲ばかりでびっくりぽん でした。

やはりさだ作品は受け取る方によって様々な姿を見せてくれるもののようです。

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クイズの答えですが『糸遊』  でお願いします。
アルバムが出てこの題名が印象的で調べた記憶があります。
白秋の「酸模(すかんぽ)の咲く頃」 が『風の篝火』 に影響し  ”君の細い腕が蜻蛉の様に”  細い女性との恋物語で、 「君と僕の間に橋がない」 と嘆き
「Kana-Shimi橋ですれ違う咲くはずもない桐の花」  →   「待てというなら二千年でも待ちましょう」  →  「秋の花が咲く前に伝えたいこの心」  →  伝えたい心は 「捨てられるならば護らないものを愛しき矛盾」    と答えています。

『糸遊』 は「陽炎」の漢語で白秋生家の白壁に反射した陽の光が揺れるのを「小陽炎」  と呼んでいたと。

「もう来る頃・・・」ではさださんは『白秋歌』  を白秋の歌ではないとわざわざ断わっています。
伝えてたい心は『糸遊』   にあって『糸遊』を白秋の歌と言いたかったのでは?

今回ままさんの白秋に纏わるクイズを考えているうちに 「もう来る頃・・・・」での 『糸遊』 の意味の説明も出来ると感じました。

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解説の方々に拍手

お二人の解説の方々に拍手します。深い読み取り方をなさっていらっしゃる上に、文章上手な方々と思いました。すごいです!

管理人返信

v-339まゆきさん  いらっしゃい
長文解説の解答が届きまして私もびっくりしました。

こんな風に作品を深く読み取る力がないので、ひたすら感心しております。


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